避妊・去勢手術 Spay-neuter

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避妊・去勢手術に不安はありませんか?

手術前の黒猫

― 避妊・去勢手術は「将来の健康を守るための医療」―

避妊・去勢手術は、単に繁殖を防ぐための手術ではありません。
将来起こりうる病気の予防や、生活の質(QOL)を守るための大切な予防医療です。
当院では、安全な麻酔管理と、体への負担をできるだけ抑えた手術を大切にし、その子に合った方法をご提案しています。

飼い主さまから、よく次のようなご相談をいただきます。

  • 全身麻酔が心配
  • 本当に手術が必要か迷っている
  • 痛みや回復が気になる

当院では、不安や疑問を一つずつ丁寧にご説明し、納得したうえで手術を選択していただくことを大切にしています。

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避妊手術とは

避妊手術は、一般的に開腹して女の子の卵巣と子宮を同時に摘出する卵巣子宮摘出術が行われます。
若齢期に、手術を行うとその後の乳腺腫瘍の発生率が低下します。犬では、初回発情前、初回発情後、2回目の発情後に手術を
実施した場合、その後の乳腺腫瘍の発生率はそれぞれ、0.5%、8%、26%であり2回以上発情を繰り返した後、
または2歳半以降に手術を行うと、乳腺腫瘍の発生率を低下させる効果がないと報告されています。

  1. 01

    適正な時期

    一般的には生後6か月齢以降が目安となります。ただし、発情の有無や体の発育状況によって適切な時期は異なります。 その子の状態を確認したうえで、無理のないタイミングをご提案します。

    メリット

    • 不必要な交配、妊娠の阻止
    • 卵巣の病気の発生を予防
    • 子宮の病気(子宮蓄膿症)の発生を予防

    デメリット

    • 麻酔のリスク
    • 太りやすくなる
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    避妊手術の方法について

    当院では、女の子の避妊手術において、腹腔鏡手術という選択肢もご提案しております。
    腹腔鏡手術は、下記の特徴を持つ体への負担が少ない低侵襲手術です。

    • お腹を大きく切開しない
    • 傷が小さく、痛みや出血が少ない
    • 回復が早い

    ただし、月齢・体格・健康状態によっては適応とならない場合もあります。
    ※腹腔鏡手術の詳しい内容については、「腹腔鏡・内視鏡手術」のページでご紹介しています。

去勢手術とは

去勢手術は、一般的に開腹して男の子の精巣を両方同時に摘出します。
放浪癖、男の子同士の争い、尿の散布(マーキング行動)などの問題行動を解消、軽減させるためにも去勢が行われます。
精巣摘出は、精巣腫瘍などの精巣と精巣上体の疾患、精巣に起因する疾患の予防することが出来ます。

適正な時期

一般的には生後6か月頃が目安とされています。性成熟前に行うことで、病気予防や行動面でのメリットが得られやすくなります。

メリット

  • 不必要な交配を減らすことが出来る
  • 精巣の病気、精巣に起因する病気の発生予防
  • マーキング行動を減らすことが出来る

デメリット

  • 太りやすくなる
  • 麻酔のリスク
  • ホルモンバランスの乱れによる性格の変化

当院の避妊・去勢手術の考え方

麻酔をしている様子

安全な麻酔と、術後まで見据えた管理

  • 手術前の健康チェック・検査
  • 手術中の徹底したモニタリング
  • 術後の状態管理

近年、麻酔技術の進歩により安全性は向上していますが、100%安全な麻酔は存在しません。
当院では、上記の管理を通して、麻酔リスクと動物への負担をできる限り抑えることを最優先に考えています。


※ 麻酔についての詳しい考え方は「安全な麻酔」のページでもご紹介しています。

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手術の流れ

STEP 01

診察・ご予約

まず問診、身体検査を行います。
問題なければ手術方法のご説明・手術日のご予約を致します。

STEP 02

手術前検査

「身体検査」「血液検査」、必要に応じて「エコー検査」「レントゲン検査」「外注検査」「尿検査」を行い、身体全体の状態を把握します。

STEP 03

手術当日

処置前準備として、留置針を入れ、点滴を開始します。

STEP 04

麻酔導入・手術部位の消毒

麻酔前投薬の開始気道確保吸入麻酔を行い心電図などでモニター管理し、体位固定、手術部位の毛刈り、消毒を行います。

手術前の毛剃りの様子
STEP 05

手術

減菌ドレープで手術部位を確保します。
減菌済器具、吸収糸、バイポーラー(電気メス)等を用いて手術を行います。

手術の様子
STEP 06

麻酔からの覚醒

皮膚縫合終了後麻酔から覚醒させます。
その後意識の回復、身体の状態を観察し、点滴を続けます。

STEP 07

退院、ご説明

当日、あるいは次の日にお迎えにきていただき、その際に手術のご説明を行います。

STEP 08

再診

手術後の傷の様子、体調などを診察します。
また、避妊・去勢手術後は体重増加しやすいため、1か月後に身体検査と体重のチェックにお越しいただいております。

避妊・去勢手術で用いる器具

心電図モニター

心電図モニター
心電図、SPO2(血中酸素飽和度)、血圧、体温、ETCO2(呼気終末CO2濃度) 呼吸数をモニターします。

心電図モニター

心電図モニター
子犬・子猫は手術中に体温が下がりやすいです。手術中の体温維持を行い、安全でやさしい手術が可能です。

麻酔器

麻酔器
モニターしながら麻酔濃度を調節します。

減菌済手術器具(メス、ハサミ、鉗子)

減菌済手術器具(メス、ハサミ、鉗子)
手術部位にふれる器具は全て減菌して使用します。

人口呼吸器

人口呼吸器
人工的に酸素を身体に送りこみ低酸素状態を予防します。

吸収糸

吸収糸
体内に残る手術用の糸はモノフィラメント(紡いでいない一本の糸)吸収糸を使用します。

Valley Lab

Valley Lab
モノポーラー(電気メス)とリガシュア(止血・切断用電気メス)による手術部位の止血を行います。

減菌ドレープ・手術着グローブ

減菌ドレープ・手術着グローブ
手術部位を露出するためにディスポーサブルタイプ(使い捨て)の布をかけます。手術者は、減菌済のディスポーサブルタイプの手術着とグローブをつけ術野の汚染を防ぎます。

点滴器

点滴器
血圧の維持抗生剤等の投与を行います。
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避妊・去勢手術に関するよくある質問

Q

避妊・去勢手術は必ず受けなければいけませんか?

A

必須ではありません。ただし、将来の病気予防という観点から手術をおすすめするケースがあります。
その子の性格や生活環境も含めてご相談ください。

Q

全身麻酔は安全ですか?

A

麻酔には必ずリスクがあります。当院では事前検査と手術中の管理を徹底し、リスクをできる限り抑えるよう努めています。

Q

腹腔鏡手術は誰でも受けられますか?

A

すべての子が対象ではありません。体格や健康状態によって適応を判断します。詳しくは診察時にご説明します。

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飼い主さまへ

避妊・去勢手術は、「やる・やらない」を迷われる方がとても多い手術です。

当院では、無理に手術をすすめることはありません。
その子にとって何が最善かを一緒に考え、安心して選択していただけるようサポートします。
どうぞお気軽にご相談ください。