歯石除去は獣医師が行う医療行為|無麻酔スケーリングの危険性

わんちゃん・ねこちゃんの健康を守るうえで、お口のケア(デンタルケア)はとても重要です。
その中でも「歯石除去」は、見た目をきれいにするだけではなく、歯周病の進行を防ぐための医療処置です。
■歯石除去は「獣医療行為」です
歯石除去は単なるケアではなく、獣医師による診断と判断が必要な医療行為です。
理由として、
・口腔内の状態を正確に評価する必要がある
・歯周病の進行度に応じた処置が必要
・抜歯などの判断が必要になる場合がある
といった点が挙げられます。
麻酔が必要な理由
歯石除去は、基本的に全身麻酔下で行います。
その理由は、
・動物はじっと口を開けていることができない
・奥歯や歯周ポケットの処置が必要
・安全に器具を使用するため
です。安全かつ確実に処置を行うために、麻酔は必要不可欠です
■無麻酔歯石除去のリスクについて
以前はトリミングサロンなどで「無麻酔スケーリング」が行われているケースもありましたが、現在は法的にも問題があり、当院では推奨しておりません。
その理由は大きく3つあります。
① ケガのリスクがある
処置中に動いてしまうことで、
・歯ぐき
・舌
・口腔内
を傷つけてしまう危険があります。
② 強いストレス・トラウマになる
無理に押さえつけられることで、ペットに強い恐怖やトラウマを与えてしまう可能性があります。
その結果、今後の診察やケアにも影響が出ることがあります。
③ 根本的な治療にならない
無麻酔の場合、歯の表面の歯石しか除去できません。
しかし実際の歯周病は、歯周ポケット(歯ぐきの中)に原因があります。
つまり、見た目だけきれいになっても、病気の進行は止められません。
■正しい歯石除去とは
当院では、
・術前検査
・全身麻酔管理
・歯周ポケットの処置
・必要に応じた抜歯
まで含めた、適切な歯科処置を行っています。
「見た目をきれいにする」だけでなく、「お口の健康を守る」ことを目的としています。
こんな症状はありませんか?
・口臭が気になる
・歯が黄色くなっている
・歯ぐきが赤い/腫れている
・ごはんを食べづらそう
これらは歯周病のサインかもしれません。
■まずはご相談ください
歯石除去が必要かどうかは、実際にお口の状態を確認したうえで判断します。
「まだ大丈夫かな?」という段階でも問題ありません。
お気軽にご相談ください。