飼育指導
食事・飼育環境・日常管理についての飼育指導を行っています。初めて飼われる方から、飼育中のお悩みまで、その子の生活に合わせたアドバイスを行っています。
食事・飼育環境・日常管理についての飼育指導を行っています。初めて飼われる方から、飼育中のお悩みまで、その子の生活に合わせたアドバイスを行っています。
病気の早期発見・早期治療のために定期的な健康診断をおすすめしています。視診や触診だけでなく、歯や内臓の状態など、ご自宅では気づきにくい変化を確認します。
室内飼育であっても、飼い主様の衣類や他の動物を介して寄生虫が持ち込まれることがあります。うさぎに安全な予防薬を選択し、生活環境に合わせた予防方法をご提案しています。
うさぎさんの麻酔は、呼吸管理が特に重要です。当院では、麻酔時の安全性を高めるために気管内挿管を含む複数の気道確保方法を導入しています
うさぎさんは大変繊細な動物です。病気の状態や来院時の環境の変化によっては、病気を悪化させてしまったり、危険な状態になる場合も考えられます。そのため、来院前にお電話にてご相談いただき、予約診療をオススメしています。
また、うさぎさんの健康状態、飼育環境をお分かりになる方がお連れ下さい。
連れてこられる時はケージに入れてください。慣れない環境でのストレスや驚きによる逃走事故を防止するためです。
ケージは上と横が開くタイプがオススメです。
移動中の温度が高くならないように注意しましょう。うさぎさんは暑さに弱いです。特に夏場の車内は高温になります。
エアコン+保冷剤などを使用して熱中症を予防しましょう。
※保冷剤はタオルなどに巻いてケージの上などに置いてください。中に置いてしまうと動かないうさぎさんは体温が下がりすぎてしまう恐れがあります。
また、冬場はケージにタオルやブランケットなどをかけて、冷たい風を遮ってあげましょう。
車で移動をする際は、ケージは座席にシートベルトで固定するか床に置きましょう。ブレーキをかけた時に転倒して怪我をする危険があります。
また、移動中に給水ボトルなどをつけていると、うさぎさんが濡れてしまいます。移動中に水分補給はほとんど必要ないので、外してきてください。
※少量の野菜などで代用できます。
当院に到着されましたら受付を済ませ、診察が始まるまではケージから出さないようにしましょう。 他の動物の声などで驚いて飛び出すことがあります。
お車でお待ちいただくか、またはうさぎさん専用の待合室もご用意してありますので、待合室にワンちゃんネコちゃんなど他の動物がいる時はお気軽にご利用ください。利用する場合はスタッフまでお声がけください。
また、診察室でケージを開ける際は、診察台の上ではなく床に置いて開くようにしましょう。うさぎさんの落下防止のためです。
うさぎは野生下で捕食される動物であったため、体調不良や痛みを隠す習性があります。
そのため、飼い主様が「少しおかしい」と感じたときには、病気がかなり進行しているケースも少なくありません。
日頃から愛うさぎの健康チェックを行い、わずかな変化を見逃さないことが、早期発見の第一歩です。
自宅でのチェックだけでは発見が難しい、内臓や歯の根元の異常を見つけるために、定期的な健康診断が不可欠です。
うさぎさんも犬や猫と同じように、ノミやダニ予防が必要です。
うさぎさんの麻酔下における気道確保の方法として、以下3つを導入しております。
| 検診内容 | 検診内容 | 検診内容 |
|---|---|---|
| 気管内挿管 | 口から気管までチューブを挿入し、気道を完全に確保する方法です。 | 最も確実な気道確保が可能で、呼吸管理の精度が最も高いです。胃からの逆流を防ぐ効果もあります。 |
|
V-gel® (ラリンジアルマスク) |
気管の入り口(喉頭)を覆うように挿入する、特殊なシリコン製のデバイスです。 | 挿管が難しいとされるうさぎに対し、比較的短時間で安全に気道を確保できます。気管を傷つけるリスクが低いです。 |
| フェイスマスク | 鼻と口の周りを覆うマスクを通して、麻酔ガスと酸素を供給する方法です。 | 導入や短時間の手術・処置の際など、最も手軽に酸素供給が行えます。 |
中でも気管内挿管は、気道とチューブの隙間が空きにくく、ガスが漏れにくいのが特徴です。
また陽圧呼吸が可能であり、自立呼吸停止時の蘇生処置などにも有用です。この気管内挿管が可能になったことにより、うさぎさんの麻酔下における安全性が飛躍的に向上しました。
当院では、愛うさぎの安全を最優先し、手術の種類や麻酔時間の長さ、うさぎの体格や健康状態に応じて、これらの中から最適な方法を選択しています。
うさぎは非常に我慢強く、体調が悪くても症状を表に出しにくい動物です。
普段と違う小さなサインを見逃さないことが、長寿と健康の鍵となります。
うさぎの歯(切歯・臼歯)は生涯伸び続けるため、食事で適切にすり減らす必要があります。不正咬合は、その噛み合わせが悪くなり、歯がうまくすり減らずに過剰に伸びてしまう状態です。伸びた歯が口の中や舌を傷つけたり、食事を妨げたりします。食事が取れなくなると命に関わるため、定期的な歯のチェックが必要です。
食事の時間が長くなる、硬いものを食べ残す、よだれが出る、口の周りや前足が濡れている、牧草(乾草)を食べなくなりペレットばかり選んで食べる、涙が多くなる(伸びた歯の根元が眼の管を圧迫するため)、歯ぎしりをする など
胃や腸の動きが悪くなり、消化物が停滞してしまう、うさぎにとって最も危険な緊急疾患の一つです。食欲不振、低繊維食、ストレス、痛みなどが引き金となります。放置すると脱水や肝臓の異常を引き起こし、急速に衰弱します。「食べない」「便が出ない」は即座に受診が必要なサインです。
食欲がなくなる、便が出なくなる、歯ぎしりをする(痛みのサイン)、じっとして動かない、お腹を床に押し付けている、お腹を触るとガスが溜まっているような音がする など
足の裏の毛が薄くなり、皮膚が赤くなったり炎症を起こしたりする状態です。特に体重が重いうさぎ、ケージの床材が硬すぎる、衛生状態が悪い、または足に負担のかかる生活をしている場合に発生しやすいです。細菌感染を伴うと悪化し、痛みを伴い歩行を嫌がるようになります。
後ろ足の裏の毛が薄くなっている、足裏の皮膚が赤くなっている、ただれている、かさぶたや膿のようなものが見える、足を痛がる仕草をする、歩き方がおかしい など
涙が止まらず、目の下や顔の毛が常に濡れている状態です。主な原因は、不正咬合によって歯の根元が伸びて涙の通り道(鼻涙管)を圧迫し、詰まらせてしまうことです。その他、細菌感染による結膜炎や異物の混入などでも起こります。濡れた部分の皮膚が炎症を起こす二次的な皮膚炎にも注意が必要です。
常に涙が出ている、目の下が濡れている、目の周りの毛が変色している(茶色っぽくなる)、目の周りの皮膚が炎症を起こして赤くなっている、目を気にしている、まぶたが腫れている など
避妊手術をしていないメス(未経産)のうさぎに非常に多く発生する病気です。特に4歳以上になると、子宮に悪性腫瘍(子宮腺癌)や、子宮水腫・子宮内膜炎などの病気が高い確率で発生します。子宮の病気は早期発見が難しく、予防として若いうちの避妊手術が強く推奨されます。
血尿が出る(子宮内からの出血)、食欲不振、元気がない、お腹が張っている、便が小さくなる、攻撃的になる、異常な巣作り行動 など
頭が左右どちらかに傾いたまま元に戻らなくなる状態を指します。内耳の炎症や細菌感染、または脳内に寄生する原虫(エンセファリトゾーン)の感染などが原因となります。重度になると、回転性の運動(ローリング)や眼球の揺れ(眼振)を伴い、自力で食事や水分摂取ができなくなることがあります。
頭が傾いている(傾きは様々)、平衡感覚を失いフラフラする、転倒する、眼球が細かく揺れる(眼振)、食事を上手く食べられない、飲むのが難しい など
うさぎは24時間以上食べない状態が続くと、非常に危険な状態に陥ります。
「ペレットは食べるが牧草を食べない」「便が小さい」「元気がない」など、少しでも変化を感じたら、
様子を見ずにすぐにご連絡ください。食生活の見直しや、定期的な歯科検診で予防できる病気も多くあります。
これからの診察、治療をよりよいものにするため、その子の健康状態、病歴などを把握するのはもちろん、飼い主さんとのコミュニケーションを充分にとりたいと考えております。