犬猫の各種予防(先行公開版)
※本記事はホームページリニューアルに伴う、「犬猫の各種予防」詳細ページの「先行公開版」です。正式なページが完成次第、内容を移行・統合いたします。
予防は健康な毎日を守るための医療
わんちゃんや猫ちゃんの医療は、病気になってから治療するだけではありません。
病気にかかる前に防ぐこと、重症化する前に気づくことも、とても大切な医療のひとつです。
当院では、ワクチンや寄生虫予防などの予防医療を通して、犬や猫ができるだけ長く、健康に過ごせるようサポートしています。
当院が予防医療で大切にしていること
予防は「すべてを一律に行う」ものではありません。
- 年齢
- 生活環境
- 体調
- 飼育スタイル
によって、必要な予防は異なります。
当院では、その子に合った予防内容及び予防スケジュールを一緒に考え、無理のない形でご提案することを大切にしています。
混合ワクチンについて
混合ワクチンは、命に関わる感染症を予防するための重要なワクチンです。初年度のワクチンは3~4週間毎に2~3回接種、その後は年に1回の接種が一般的です。
ワクチンを毎年接種しない場合には、抗体価検査を行い、免疫が十分に保たれているかを確認する方法もあります。
ワクチン接種の時期や種類は、年齢や生活環境によって異なるため、診察時にご相談ください。
ワクチンの副反応
まれにワクチンに対するアレルギーが出る子がいます
・顔が腫れる
・嘔吐
・元気がなくなる
・下痢などです。
またショック状態になってしまう子もいますので、いつもと違った様子がみられたら、できるだけ早く病院に連絡してください。
注意事項
病気に対する免疫は、ワクチン接種してからすぐにつくわけではありません。
・子犬:初年度の最終ワクチンが終了して1週間経ってから、お散歩、シャンプー、他の子との接触等をするようにしてください。
・成犬:ワクチン接種後1週間経ってからシャンプーをしてください。お散歩等は通常の生活を心掛けてください。
狂犬病ワクチン(犬)
生後3か月以上経つワンちゃんは狂犬病ワクチンを接種することが義務付けられています。
最初の注射をすると静岡市に登録されます。登録は生涯に1回、注射は年1回しなくてはいけません。毎年4月に更新され、市より狂犬病ワクチン接種のハガキが届きます。
当院でも狂犬病ワクチン接種を行っていますので、接種時期になりましたらご来院ください。
フィラリア予防(犬・猫)
フィラリアは、蚊を介して感染する寄生虫で、犬では心臓や肺に寄生し、命に関わる病気です。猫でも感染することがあり、症状が出にくい一方で、突然死につながるケースもあります。そのため当院では、犬・猫ともにフィラリア予防をおすすめしています。
当院では、4月~12月に、月1回の予防を基本としてご案内しています。地域やその年の気候によって蚊の発生時期は変わるため、毎年の開始・終了時期については、来院時にご相談ください。
フィラリア予防を始める前に
わんちゃんは毎年お薬を始める前に、採血をしてフィラリア抗原検査を行います。血液検査でフィラリアにかかっていなければ、予防を始めます。感染している場合、治療をしていくことになりますので、その後の検査や治療方法については症状に応じて説明します。※フィラリア抗原検査で採血した血液で、血液検査も同時にできます。
ノミ予防について
ノミは、犬や猫に強いかゆみや皮膚炎を引き起こす寄生虫です。また、ノミを介して条虫などの寄生虫が感染することもあります。
室内飼育であっても、人の衣服や荷物を介して持ち込まれることがあり、完全に防ぐことはできません。そのため、生活環境に応じたノミ予防が大切です。
ノミは、季節を問わず室内で繁殖することがあるため、通年予防が理想的とされています。
マダニ予防について(SFTSなど)
マダニは、犬や猫だけでなく、人にも感染する病気を媒介する寄生虫です。特に、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、犬や猫、人にも感染し、命に関わる重い症状を引き起こすことがあります。
マダニは、
- 草むら
- 公園
- 家の周囲
など、身近な環境にも生息しており、完全な室内飼育でもリスクはゼロではありません。実際に当院でも、SFTSに感染した猫ちゃんの来院例があります。
そのため当院では、犬・猫ともに、マダニ予防をとても重要な予防医療と考えています。マダニは年間を通して活動することがあり、通年でのマダニ予防をおすすめしています。
内部寄生虫(回虫など)の定期駆虫
犬や猫には、回虫・鉤虫・鞭虫・条虫などの内部寄生虫が感染することがあります。
これらは、
- 下痢
- 体重減少
- 成長不良
の原因になるだけでなく、人に感染する可能性のある寄生虫も含まれています。
特に子犬・子猫では感染率が高く、成長とともに症状が目立たなくなっても、無症状のまま寄生が続くことがあります。そのため当院では、子犬・子猫期だけでなく、成犬・成猫でも定期的な駆虫(通年予防)をおすすめしています。
予防の方法について
予防には、
- 飲み薬(お肉タイプ)
- 飲み薬(錠剤タイプ)
- 滴下薬(背中に垂らすタイプ)
など、さまざまな方法があります。フィラリア・ノミ・マダニ・内部寄生虫をまとめて予防できる予防薬もあります。
当院では、その子の性格や生活スタイルに合わせて、無理なく続けられる方法をご提案しています。
また、「予防こそが最高の治療」という考えのもと、多くの飼い主様に予防を実施していただけるよう、お得な予防パックもご用意しています。詳しくは来院時にご相談ください。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. 予防はいつから始めればいいですか?
A. 子犬・子猫の時期から、段階的に始めていきます。一般的には、まずワクチン接種からスタートし、
成長や生活環境に合わせて、フィラリア予防やノミ・マダニ予防、内部寄生虫の管理を組み合わせていきます。
当院では、その子の月齢・体調・飼育環境を確認したうえで、無理のない予防スケジュールをご提案しています。
Q2. 混合ワクチンは何回接種が必要ですか?
A. 初年度は2~3回、その後は年1回が一般的です。毎年接種しない場合は、抗体価検査により免疫の状態を確認する方法もあります。当院では、生活環境に応じて適した方法をご提案しています。
Q3. フィラリア予防はいつまで行えばいいですか?
A. 当院では、4月~12月に月1回の予防を基本としています。蚊の発生時期は年や地域によって異なるため、また温暖化の影響で冬でも蚊が活動する気温を観測しているため、開始・終了の時期は毎年ご相談ください。※ 犬・猫ともに予防が重要です。
Q4. ノミ・マダニ予防は通年必要ですか?
A. はい、通年予防が理想的です。ノミは室内で繁殖することがあり、マダニは一年を通して活動し、SFTSなど命に関わる病気を媒介することがあります。特に、当院含めて静岡市駿河区はSFTSの感染報告もありますので、特にマダニ予防を重視しています。
Q5. 回虫などのお腹の虫も予防が必要ですか?
A. はい、成犬・成猫でも定期的な駆虫をおすすめしています。症状がなくても寄生していることがあり、人に感染する可能性のある寄生虫も含まれます。生活環境に応じて、定期的な駆虫をご提案しています。
飼い主様へ
予防医療は、目に見える効果が分かりにくいからこそ、後回しにされがちです。しかし、予防を続けることが、将来の大きな病気や治療の負担を減らすことにつながります。
その子に合った予防について、ぜひ一緒に考えていきましょう。ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。