よくある質問
全身麻酔のリスクは?? | |
短時間の鎮静や数時間続く全身麻酔でも、麻酔薬を使用するときには常に副作用のリスクがあります。 人で10万人に1人の確率で何らかの反応を示すと推定されており、わんちゃんにおいても同様の反応が認められることがあります。
しかし、歯科治療は必ず全身麻酔が必要です。 私もかつては麻酔をかけずに歯石とりをした経験があります。 もし美容目的で一時的に歯石を減らすことが目的ならば選択肢になるかもしれません。 (歯面の傷は歯垢歯石の沈着の原因です)
どちらの治療を優先すべきか考えます。
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術後の痛みはどのくらいなの?? | |
抜歯後4~5日間、わんちゃんは抜歯部位に痛みを感じることがあります。 しかしながら、わんちゃんは人間のように「痛い」と言うことができません。 したがって、抜歯後は飼い主さまが、わんちゃんの様子を積極的に注意深く観察し、 その痛みに気づいてあげる必要があります。
飼い主さまが気づいてあげられる痛みを現す症状をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
抜歯後、わんちゃんに現れる痛みの症状 ①鳴く・激しく鳴く ②よだれが出る ③手で口を拭うような行為 ④ごはんを食べない ⑤無気力で動きが鈍い、だるそう
以上のような症状が見られます。これらの症状の一部は、鎮痛剤などのお薬の影響である可能性もありますが、獣医師の指示通りにお薬を投与していてこのような症状が現れた場合は、獣医師に相談し対処法を確認するようにしましょう。
当院ではわんちゃんにとっての痛みや不快感を取り除くために通常は経口での鎮痛剤を使用し、加えて経口で鎮痛剤や抗生剤を投与しています。 上記の症状の他にも、何かおかしいなと感じる行動や様子、症状が見られる場合は獣医師に相談しましょう。
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自宅でのケアはどうしたらよいの?? | |
治療が終わった後も飼い主によるアフターケアが重要です。 折角歯周病を治してもらっても、デンタルケアを怠っていると再び歯周病が進行してしまうからです。 ただし治療が終わった後は傷が完全に癒えるまでの約2週間を待ってからケアを始めましょう。 ただペットに噛まれたくない方や、口の周りを触ることで嫌な思いをさせたくないと考える方もいるでしょう。
その場合はペット用の歯みがき粉を鼻先につけて舐めさせるところから始まり、綿棒やガーゼなどの柔らかいもので磨くところへ移行しましょう。 犬が慣れてきたところで犬用歯ブラシを使ってください。なるべくヘッドの小さいものが推奨されます。 歯磨きの仕方がよく分からない場合でも、当院ではペットの歯磨き教室などのイベントを行っております。 それ以外にも歯みがきガム、歯みがき作用のあるサプリメントやドッグフードも効果的です。 |