避妊・去勢手術について
『避妊・去勢手術』に不安はありませんか?
当院では、痛みと傷口を最小限に抑えることができる『腹腔鏡手術』をご提案しています。
一般的な開腹手術による不妊化手術では全身麻酔をかけ、5~10㎝ほどお腹を切らなければいけませんが、腹腔鏡手術では2~3か所1㎝前後のとても小さな傷で行います。
そのため、回復が早く日帰りが可能な手術で犬猫の負担が非常に軽減することができます。
※月齢や体格によって開腹手術をおすすめすることもあります。飼い主様とご相談の上、その子に合った手術方法をご提案させていただきます。
腹腔鏡手術について詳しくはこちらをご覧ください。
避妊手術とは 避妊手術は、一般的に開腹して女の子の卵巣と子宮を同時に摘出する卵巣子宮摘出術が行われます。 若齢期に、手術を行うとその後の乳腺腫瘍の発生率が低下します。犬では、初回発情前、初回発情後、2回目の発情後に手術を実施した場合、その後の乳腺腫瘍の発生率はそれぞれ、0.5%、8%、26%であり2回以上発情を繰り返した後、または2歳半以降に手術を行うと、乳腺腫瘍の発生率を低下させる効果がないと報告されています。 |
適正な時期
一般的には、6ヶ月齢以降に手術が行うのが適正です。
また、発情前期や発情期には生殖器の血管は発達しやすく出血しやすく、発情休止期には乳腺の発育が見られることがあるので、これらの時期は避けることが望ましいです。
発情終了後3~4ヶ月での手術が推奨されています。
メリットとデメリット
メリット
・不必要な交配、妊娠の阻止
・卵巣の病気の発生を予防
・子宮の病気(子宮蓄膿症)の発生を予防
デメリット
・麻酔のリスク
・太りやすくなる
まとめ
・不必要な妊娠、交配を阻止できる
・将来的に予防できる病気がある
・麻酔のリスクがあることは忘れてはいけない
当院での避妊手術について
麻酔のリスクを軽減するために以下のことを行っています。
・術前検査
・麻酔方法
-血管確保(麻酔導入)
-気道確保(気管挿管)
去勢手術とは 去勢手術は、一般的に開腹して男の子の精巣を両方同時に摘出します。 放浪癖、男の子同士の争い、尿の散布(マーキング行動)などの問題行動を解消、軽減させるためにも去勢が行われます。精巣摘出は、精巣腫瘍などの精巣と精巣上体の疾患、精巣に起因する疾患の予防することが出来ます。 |
適正な時期
一般的には、生殖機能が完成する前、生後6ヶ月をめどに行うのが良いとされています。
メリット、デメリット
メリット
・不必要な交配を減らすことが出来る
・精巣の病気、精巣に起因する病気の発生予防
・マーキング行動を減らすことが出来る
デメリット
・太りやすくなる
・麻酔のリスク
・ホルモンバランスの乱れによる性格の変化
まとめ
・不必要な交配を阻止できる
・将来的に予防できる病気がある
・麻酔のリスクがあることは忘れてはいけない
・マーキング行動を予防できる
当院での去勢手術について
麻酔のリスクを軽減するために以下のことを行っています。
・術前検査
・麻酔方法
-血管確保(麻酔導入)
-気道確保(気管挿管)
当院での去勢手術の流れについて
ワンちゃん
1.皮膚切開(精巣の頭側を切開します。)
↓
2.精巣露出(総鞘膜を切開し、精巣、精巣上体を露出させます。)
↓
3.精巣動静脈の結索切断(精巣動脈、静脈を2か所で吸収糸で一括結紮し、切断します。)
↓
4.左右精巣摘出(上記の方法で左右の精巣を摘出します。)
↓
5.皮下組織、皮膚切開創の縫合 終了
ネコちゃん
1.皮膚切開(精巣の頭側を切開します。)
↓
2.精巣露出(総鞘膜を切開し、精巣、精巣上体を露出させます。)
↓
3.精巣動静脈の結索切断(精巣動脈、静脈を2か所で吸収糸で一括結紮し、切断します。)
↓
4.左右精巣摘出(上記の方法で左右の精巣を摘出します。)
ネコちゃんの場合は、縫合せず、そのまま終了です。
当院は『腹腔鏡手術』を導入することで「動物に優しい」治療に繋がると確信しております。
不妊手術等で少しでも不安に思われる方は是非ご相談ください。